コラムとブログ PR

日本株・米国市場とリスクオン相場の構図

本ブログは記事内に商品プロモーションを含む場合があります

つい先日、イェレン議長の講演が行われました。その内容が市場に前向きに捉えられ、ドル高・株高の反応が出ています。この講演を皮切りに株・FX市場の夏休みは終了モードへ。トルコリラも新たなフェーズに移りつつあります。

議長発言の反応として、市場はリスクオン傾向へ。直近のトルコリラは、リスクオン相場でドルに負けない力強さを見せています。さらに、日本株の上昇と円安。米国市場の伸びに引っ張られる形で、日本の株式市場も外国人投資家に買われます。同時に円は売られて円安傾向になります。

リスクオン相場となれば、つまりはリラ高円安。売られ切ったトルコリラ円を買うチャンスが巡ってきたと考えます。以下には、管理人が考えるリスクオン相場の構図を示していきたいお思います。

イェレン議長発言要旨

長らく続いた夏休み。株式市場、FX市場ともに夏枯れ相場を続けていて、長らく市場はリスクオフ傾向が続いていました。トルコリラは対ドルでクーデター前の水準に戻すものの、トルコリラ円は円高傾向がリラの上昇を相殺し、横ばいの傾向を保っていました。

ただ、先日の記事でも書いた通り、ここらの落ち着いた所がトルコリラ円の仕込み所だと考えた次第です。材料は後から付いてくる。この考えが功を奏して、チャート上昇の兆しが見え始めました。8月26日(金)にジャクソンホールで行われたイェレン議長の講演です。

  • 財政政策、経済の安定を強化できる
  • 緩やかな利上げは適切になると今も考える
  • FOMCは追加手段を積極的に検討していない
  • 様々な状況に対応する政策手段が望ましい
  • 将来、幅広い資産の購入を検討する価値あり

ざっと、上記のような発言があったようです。利上げの時期は依然不明のままです。ただ、重要なのは解釈よりも市場の反応です。この講演を皮切りに円売りが進みました。これは、市場のリスク許容度が上昇した証拠です。はっきり言って、市場が示し合わせて動き出すタイミングを待っていた模様です。

日本株買いと円売り

前述のイェレン議長の講演を終え、市場は下半期に向けて動き始めると考えます。直近の反応を見る限り、ドル買い・円売りでリスクオン市場ですね。特に円売りは日本株の外国人買いとセットで語られ、市場のリスク許容度を計る目安になっています。

日本株買いが進むと円安になる要因の一つは、キャリートレードの絶対量が増えるからだと考えています。下記の図を見て下さい。以前も語りましたが、外国人は日本株を買うと同時に円売りを仕掛け、手に入れた外貨で外国株を買っています。いわゆる円キャリートレードの図式です。

円キャリートレードの仕組み円キャリートレードの仕組み

この構図が成り立つ以上、日本株とドル円レートは正の相関関係になりますね。引いてはドル円レートに釣られてトルコリラ円のレートも上がるという寸法です。大きな上げ下げを取るならドル円を売買した方が効率よく取れますが、ゆっくりポジションを持つつもりならトルコリラ円ホールドのほうがのんびりやれますね。

米国はいよいよ最終局面か

話を米国市場に移しましょう。今、米国市場は利上げを待ち望む状況です。利上げをする=景気が良いから、という判断がFRBにあるので、利上げで市場はドルと米国株を買ってきます。

一方で売られ始めたのが米国債です。ニュースでは「利回り上昇」とか「金利低下」というキーワードで語られますが、要は債権価格が低下して表面利回りが上昇したことを示しています。実はこれ、バブルの到来を示す予兆なんじゃないかと考えます。

利上げと投資先の変更利上げと投資先の変更

同じく以前も示した上記の図。これは利上げ後のヘッジファンドの焦りを示しています。米国利上げが行われると借り入れ金利も同時に上昇します。すると利益を出さなければならないプロの投資家は、よりリスクの高い資産に手を出さなければならないのですね。逆に債権のような低リスク資産は利益が十分に出ないので処分される傾向にあります。

言ってみれば、米国緩和策の最終局面。この後に考えられるのが株式市場のピークアウトと新興国市場へのシフト。個人的な考えですが、そんな構図を描いています。トルコリラの出番がやってくるかという期待を持っています。

トルコリラに新しいFX会社

実は市場の景況感に呼応する形で、FX会社も様々なアクションを取っています。管理人、夏休みは主に新規参入業者の調査に勤しんでいました。新たにトルコリラを扱い始めたFX会社もちらほらあり。サイト運営者としては要チェックな情報も見つけました。

デューカスコピージャパン社は調査で成果を得たFX会社のひとつです。以下の図はデューカスコピージャパンのトレードツールJFOREXから。twitterでは少しばらしましたが、おかしな所があるの分かりますか?

デューカスコピージャパンのスプレッド

そう。スプレッドです。見ての通り、トルコリラ円で1銭。大体、一般のFX会社では5銭~8銭程度取りますから、破格の低コストですね。これなら浅い損切りでもスプレッド拡大で泣くことはないでしょう。同社の詳細は、以下の記事にまとめてみました。

記事:デューカスコピージャパンの極小・極狭スプレッド

後はFXプライムbyGMOやインヴァスト証券がトルコリラ円の扱いを開始したり、ヒロセ通商がスワップ優遇策を設けたりと、トルコリラ周りにもいろいろ動きがありますね。サイト運営者としてネタが尽きません。ここら辺の情報もおいおい出していきたいと思います。

※本記事は、管理人個人の主観に基づき書かれたものであり、将来に渡る事実を約束するものではありません。FXは自己責任です。トレードに当たっては、読者の方個人の裁量で執り行って下さい。