今回は2020年6月のトルコリラの値動きを予想したいと思います。
コロナウィルスの猛威に落ち着きが見え始める中、5月も終わりを迎えました。トルコリラは大きく下落するも、後半にはわずかながらのリバウンドを見せ、危機は去ったかのように見えます。しかし、管理人はトルコリラの下落はまだまだ続くと思います。
そんなトルコリラの予想をするに当たり、コロナ禍にあってもリバウンドした原因や、今後のファンダメンタルズ動向を紐解いて考察していきたいと思います。
コロナ禍におけるトルコリラの振り返り
最初にコロナ騒動のあった5月のトルコリラ円をチャートで振り返ってみましょう。以下のチャートは2020年5月末時点のものです。ご覧の通り、大きく下落した格好となっています。
トルコリラはリスク資産なので、やはり市場の雰囲気が悪くなると真っ先に売られますね。さらに追い打ちをかけるかのように、トルコの外貨準備高に対する懸念や感染拡大に関するニュースが紙面を騒がせます。バッドニュースがバッドニュースを生む形です。
しかしながら、5月の末にはわずかながらリバウンドの傾向を見せるに至りました。ただ、正直な所、このリバウンドを取れた方は少ないんじゃないかと思います。というのも、これまであった暴落局面とは異なり、今回はかなり長い期間に渡って下落トレンドが続きました。急落・急上昇を狙うにはかなりキツイ場面であったと思います。
かく言う管理人もリバウンドを狙ってはみたものの、買いのタイミングを外して損切り終了となるトレードとなりました。なにしろ、下落トレンドの期間が長すぎたことが判断を鈍らせました。もっと、ストンと落ちる相場でないとリバウンド狙いの買いは難しいと判断すべきであった。そう、反省しています。
リバウンドの要因は日中英スワップ協定か
では、そんな相場にありながらもトルコリラが急上昇・リバウンドした要因を探っていきましょう。元も子もない言い方をすれば、売られすぎからの反動と言えるのでしょうが、ニュースを紐解いていくと、ちゃんと理由になりそうな報道がありました。スワップ協定です。
参考:トルコが日英中などにスワップ通じた支援打診、リラ急落に備え(ロイター)
スワップ協定というのは、要は通貨急落時の支援策ですね。自国と他国の通貨を交換(スワップ)して、介入資金を融通してもらう仕組みです。スワップ協定が結ばれればトルコリラの急落を介入によって防ぐことができます。
協定そのものはまだ打診が始まっただけの段階です。ただ、将来への期待を織り込むのが相場です。市場はニュースを好感し、トルコリラは急上昇したのではないかと考えます。
6月のトレードは初動を見極めて
さて、ではトルコリラはこのまま上昇を続けるのかと言うと、管理人はそうは思いません。むしろ、ここからは戻り売りを試す展開だと思います。理由はざっと、以下の通りです。
- 今後の為替レートはトルコの未来の成長を織り込む動きとなる。しかし、その未来は好ましいものではない。
- 先進国で追加金融緩和の動きがある。先進国の資産は買われるだろうが、新興国の資産や通貨は取り残されてしまう。
- 例年、6月はリスク資産が買われる傾向にある。しかし、今年はその動きを5月に先取りしてしまった。
少し補足しましょう。
元来、新興国通貨というものは現在の価値こそ低いものの、将来への成長を織り込んで通貨レートが上昇するという傾向があります。トルコも例外ではありません。GDPの金額そのものよりも、GDPの成長率の良し悪しでチャートが振れる傾向にあります。
では、コロナ騒動の後にトルコが順調な経済成長を遂げるでしょうか?
おそらく市場の回答はNoです。先進国でさえ恐慌の不安が残る中で、トルコだけ絶好調に伸びるという未来を考えるのは難しい所があります。
そうなると、基本のトレードスタンスは売りとなります。あとは2番目、3番目の要因で6月辺りから下落トレンドが再開するんじゃないかという予想が固まってきます。
トルコリラを売るならセントラル短資FXで
そのような訳で、管理人の売買スタンスは売りとなりました。そんな管理人がおすすめするFX会社がセントラル短資FXです。
以下はセントラル短資FXのスワップポイント表です。
ご覧の通り、買いのスワップポイントはすでにマイナスとなりました。これでスワップポイントを目的に買う理由はなくなりました。一方で、売りのスワップポイントはまあまあの金額です。売りトレードは支払いスワップがあるものの、短期トレードであればあまり負担にならないと思います。
興味のある方は、以下のリンク先ページもご覧ください。
以上、2020年5月最後の記事でした。来月の記事では、トレードの結果をお伝えしようと思います。ご期待ください。
※本記事は管理人独自の視点に立って書いた内容が含まれます。現在および将来に渡る事実を保証するものではありません。
※FXは自己責任です。トレードの判断は、読者の方の責任にて行ってください。