トルコリラと言えば、やはりスワップポイントが魅力的なFX通貨です。ここではトルコリラを扱う各社のスワップポイントを比較しやすいように、通貨ペア毎に一覧にしてまとめました。
通貨ペアの調査対象は、トルコリラ円(TRYJPY)、トルコリラドル(USDTRY)、トルコリラユーロ(EURTRY)の3つです。ポジションの持ち越しに伴うスワップポイントの受取額・支払い額を記載してあります。
比較表はクリック一つでランキング形式に並べ替えることも可能です。更新作業は手作業です(毎月1回程度)。管理人の時間の空き具合で間が空くことがあります。
トルコリラ通貨ペアのスワップポイント比較表
トルコリラ円(TRY/JPY:対円通貨ペア)と他の通貨ペア(USD/TRY:ドル対トルコリラ, EUR/TRY:ユーロ対トルコリラ)で分けました。
ドルリラとかユーロリラとか他の通貨について良く分からないという方は、トルコリラ円の表だけを見てもらえればOKだと思います。日本ではリラ円のトレードが一般的です。
トルコリラ円(TRY/JPY)のスワップポイント
FX証券会社 | 買いポジ | 売りポジ | コメント |
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インヴァスト証券 | 67 | -108 | 2019年新規参入 スワップ高め |
セントラル短資FX | 10 | -35 | 売りスワップ安い スプレッド狭い |
FXプライムbyGMO | 63 | -93 | |
GMOクリック証券 | 60 | -80 | |
SBIFXトレード(スポンサードリンク) | 50 | -60 | 1通貨から取引可 |
外為どっとコム | 43 | -73 | |
クリック365 | 42 | -42 | 売り買いスワップ同額 |
ヒロセ通商 | 35 | -65 | スワップ減額日あるが |
OANDA Japan | 52 | -163 | ドルリラ・ユーロもあり |
FXトレードフィナンシャル | 49 | -74 | |
マネーパートナーズ | 30 | -154 | 売買手法の検証が可能 |
トレイダーズ証券 みんなのFX | 50 | -50 | |
マネースクエア | 10 | -70 | |
LIGHT FX | 45 | -45 | |
アイネット証券 | 30 | -50 | 2019年新規参入 |
最終更新日:2019.12.22 |
注:スマホは横スクロールで切り替え
買い/売りの矢印をクリックすると、ランキング形式に並べ替えが可能です。
ドルリラ(USD/TRY)・ユーロリラ(EUR/TRY)のスワップポイント
FX証券会社 | USDTRY買い(Ask) | 売り(Bid) | EURTRY買い(Ask) | 売り(Bid) |
---|---|---|---|---|
OANDA Japan | -439 | 107 | -471 | 50 |
ヒロセ通商 | -864 | 128 | -680 | 128 |
最終更新日:2019.12.22 |
注:スマホは横スクロールで切り替え
以下にFX口座を選ぶためのいくつかのヒントを記載します。スワップポイントの金額ばかりでなく、他の要素も検討に加えるとトレードの幅が広がります。FX口座を選ぶ際に、参考にして頂ければ幸いです。
トルコリラはどの通貨の利回りが良いのか?
トルコリラの通貨ペアには、対円(TRYJPY)、対ドル(USDTRY)、対ユーロ(EURTRY)があります。結論から言うと、これらの通貨ペアの利回りは、どれもほとんど同じです。
見かけ上、トルコリラ対ユーロ(EURTRY)のスワップポイントが高いように思えます。しかし、EURTRYは必要証拠金の額も大きいので、投入資金当たりの利子率は、他の通貨とあまり変わりません。
結局、利回りというものは2国間の金利の差で決まるのです。現在、日米欧とどの通貨もほとんど0金利です。トルコリラを利回りで考えるのなら、どの通貨ペアもさして変わりはないと言えます。
スワップポイントの安いFX会社の用途
一部のFX会社は、トルコリラ扱い業者の中でも異常に安いスワップポイントが特徴的です。トルコリラと言えばスワップ通貨の代名詞なので、スワップポイントが安いFX会社=ダメな扱い業者と思うかもしれません。しかし、それは違います。支払いスワップが安い通貨は売り口座に向いているのです。
トルコリラはトレンドが長い通貨です。リラ売りのショートポジションを長期ホールドする機会も結構あります。その間は、高利の支払いスワップを払い続ける必要がある訳です。何日か、何週間かの期間を跨いでリラ売りを続ける場合は、スワップポイントは安い方が有利に働きます。
言わば、スワップポイントの安いFX会社=リラ売り口座であると言えるでしょう。後述の裁定取引(異業者両建て・スワップアープ)でも、スワップポイントの安いFX会社は有用です。
スワップポイントが恒常的に安く設定されているFX会社については、以下の記事に記載しました。興味のある方は併せてご覧ください。
国内資本のFX会社と外資系FX会社はどちらが良いか?
日本国内のFX会社は、スワップポイントが緩やかに推移する傾向があります。一方の外資系FX会社は、時折、突然の変更を加えてくることがあります。一時的に高いスワップポイントを記録しても、その金額で安定するとは限りません。この点、長期でトルコリラを運用するのであれば、安定している国内資本のFX会社が向いていると考えます。
当サイトでおすすめしているFX会社はセントラル短資FXです。
しかし、所望の通貨ペアを扱っているかどうかは別の話です。USDTRYやEURTRYは、国内のFX会社では一部でしか扱いがありません。必然的に外資系証券が選択肢に上がることでしょう。例えばOANDA Japan(オアンダジャパン)です。
トルコリラ対円しか扱っていない口座であっても、合成通貨を自分で作るという選択肢があります。ただし、実際のチャートをトレード画面で見ることはできないので、やはりEUR/TRYやUSD/TRYのチャートを見ることができる口座は必要です。
EUR/TRYやUSD/TRYのチャートを見たい場合は、ヒロセ通商のスマホアプリが便利です。以下の記事も参考にしてください。
冒頭の表にリンクを張ってあるFX会社は、参考記事を別途用意しています。外資系FX会社と言っても、必ずしもスワップポイントが不安定な所ばかりではありません。記事を一読されてから、どちらにするか決められてはいかがでしょうか。
異業者両建てやスワップさやどりのヒント
異業者両建ては、FX会社間のスワップポイントの差額だけ受け取ることのできる戦術です。スワップポイントのタダ取り、スワップアープ、鞘取りなどの単語で示されるトレード手法です。この手法を行う際には、冒頭の表が役立つと思います。スワップポイントの高い業者と安い業者で、差額を調べてみてください。
もっとも、スワップポイントは日々変動します。初めての異業者両建てに取り組むなら、日本のFX会社で始めてみるとよいでしょう。裁定の機会が解消することなく、長期の両建てを維持することができると思います。慣れてきたら、外資系FX会社も交えて、両建てポジションを追加していけば良いでしょう
異業者両建てや長期運用、もしくはトルコリラの売り越し等々。為替投資戦略の各々の情報やノウハウについては、別の記事にも記載があります。是非、参考にしてみてください。
トルコリラのスワップポイント比較のまとめ
以上の通り、今回は一覧表を使ってスワップポイントの高いFX会社と低いFX会社を比較しました。トルコリラは色々なサービスのあるFX会社があって面白いですね。是非とも参考にしていただければ幸いです。
それでは要点をまとめたいと思います。
- トルコリラはスワップポイントの金額がFX会社によって異なります。冒頭の一覧表を参考にして比較してみてください。
- トルコリラの通貨ペアにはトルコリラ円(TRY/JPY)とドルリラ(USD/TRY)やユーロリラ(EUR/TRY)があります。しかし、利回りはどの通貨ペアもほとんど同じです。
- 中にはスワップポイントの低いFX会社もあります。マイナススワップの支払いが安いのでトルコリラを売るための口座に向いています。トルコリラは上昇相場ばかりではありません。
- スワップポイントの高いFX会社と低いFX会社を組み合わせると、トータルでスワップポイントがプラスになります。異業者両建てです。初心者の方におすすめのトレード手法です。
そんな訳で、このページではトルコリラ扱い各社のスワップポイントを比較してみました。一目瞭然でFX会社を比較できると思います。
それでもFX会社を迷われている方がいらしたら、以下の記事もご覧ください。管理人おすすめのFX会社をご紹介しています。興味のある方は併せてどうぞ。