こんにちわ。トルコリラ管理人(twitter:@fxturkishlira)です。
短い2月が終わりを告げようとしています。例年、2月と言えばトレンドが変わりやすい時期で、いくつかの通貨やリスク資産でもその傾向が見られました。
高金利通貨では、まずメキシコペソのトレンド転換が顕著です。昨年の好調な様子とは裏腹に、高金利通貨の中では真っ先に下落の兆候が現れました。今年は厳しい成績になるかも知れません。
では、各通貨の下値レートはどの程度なのでしょうか。今回は、記事を書いている現在で下落トレンドが始まっているという前提で、トルコリラ・メキシコペソ・南アフリカランドの下値を予想してみたいと思います。
高金利通貨の値動き予想
最初にざっくりと各金利通貨の値動きを予想していきたいと思います。トルコリラ円、メキシコペソ円、南アフリカランド円の3通貨ペアです。
- トルコリラ円:下落開始か?下値予想は13.9円。
- メキシコペソ円:既に下落を開始。下値予想は4.90円。
- 南アフリカランド円:まだ踏ん張るか?下落するなら下値は6.50円。
以下にチャートを交えて、詳細を述べていきたいと思います。
トルコリラの値動き
2月までは好調であったトルコリラ。強弱材料が混在するも、米大手ファンドの利食い売りが報道され、調整が始まった印象があります。
以下はトルコリラ円の日足チャートです。
昨年11月の急上昇から続いた上昇トレンドもそろそろ一服かと思われる形となってきました。勢いが良かっただけに、調整となれば相応の押しが入ると考えます。
目先の調整が本物だと仮定すれば、下値レートは13.9円といったところでしょうか。このレートは過去もみあいのあった箇所であるため、この水準では買いのサポートが入ると予想します。
メキシコペソの動向
メキシコ中銀は2月11日に政策金利の引下げを行いました(4.25%⇒4.00%)。わずか0.25%の利下げですが、その背景に成長鈍化の懸念があり、それが嫌気されて下落トレンド入りの兆候が出ています。
以下はメキシコペソ円の日足チャートです。
チャートは高値圏のもみあいを示していて、上値の重い展開です。長期のトレンドを示す50日移動平均線はすでに水平の形となっています。この線の下でしばらく推移するようなら、まもなく大きな下落につながることでしょう。
直近の円安傾向に助けられてはいますが、対ドルでは既に下落トレンドに入っています。利下げというファンダメンタルズも後押しして、下落トレンド入りは避けられないと予想します。
もしサポートがあるとすれば、4.90円の水準でしょうか。ここには週足で50週移動平均線がいます。
南アフリカランドの下値予想
トルコリラ、メキシコペソが軟調な推移を示すのに対し、南アフリカランドはまだ明確な上昇トレンドを描いています。以下は南アフリカランド円の日足チャートです。
ご覧の通り、対円の南アフリカランドは堅調に上昇トレンドを描いているように見えます。ただ、対ドルでは大きなレジスタンスに差し掛かっていて、上値の重い展開が続いています。さらにジャンク級の南アフリカランドですから、相場全体がリスクオフとなれば下落トレンド入りは避けられません。ここいらが天井ではないかと予想しています。
もし、上記の予想が当たった場合、下値の目安は6.50円付近ではないでしょうか。やはり、50週移動平均線がいて、強力なサポートになると考えます。特に値動きが荒い南アフリカランドであっても、このサポート・レジスタンスは意識した値動きをする傾向にあります。
金利通貨は値動きが大きいことが投資の妙味
以上の通り、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドの3通貨について、値動き予想を立ててみました。
結論としては、いずれの通貨も下落するという予想をしています。少し寂しいシーンであるかも知れません。ただ、金利通貨の投資妙味は必ずしも買いばかりではありません。売りのトレードでも大きな値動きを狙うことができる点が魅力的であるからです。
これは完全な皮算用ですが、例えばトルコリラ円なら14.7円(現在レート)から13.9円(予想レート)に落ちれば、実に5%以上の下落になります。これはドル円やユーロドルでは見られない大きな値動きです。この大きな値動きを短期間の内に取ることこそ、売りトレードの魅力です。
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