2017年も第三四半期(7~9月)の終わりに掛かる今日この頃。トルコリラは本ブログで予想した通りの安定感を見せ、決算を過ぎれば上昇トレンドが始まるのではという姿勢を見せています。
9月という暦は会計基準の決算期に当たります。日本では企業の上期決算、欧米では3Qの〆作業が行われる時期です。ポートフォリオ再編の都合で、トルコリラのようなリスク資産は処分売りに出されるかも知れません。であれば、第4四半期の新規投資を当て込んで買っておくのも一つの目論見であろうと思います。
という訳で、今回は夏休み明けの9月に仕込むというアイデアと逆張り買いの方法論について論じます。
夏休み明けは処分売りの時期
最初に9月という時期の意味合いを解説していきましょう。9月は基本的に処分・再編の時期だと考えます。前後には8月の夏枯れ相場と10月という最終四半期の開始月。間に挟まれた9月という時期は必然的に機関投資家のポートフォリオが入れ替わりやすい月であろうと考えます。
それ故か、ブラックスワン的な大暴落が起きやすいのも9月という時期の特徴です。ブラックスワン=予想だにしない大暴落のことです。例としては、2008年のリーマンブラザーズ破綻や2001年の9・11アメリカ同時多発テロが挙げられます。これらの例は暴落のきっかけからして尋常ではないのですが、機関投資家の処分売りも火に油を注ぐ格好になったのだとも考えられます。
もっとも、本来的にトルコリラのようなリスク資産は、ブラックスワンがなくとも経済情勢に過敏に反応する傾向があります。要は、時期によっては些細なきっかけで売られやすいのですね。別の言い方をすれば、単なる季節要因で意味もなく売りが出るなら買いのチャンスがある。これが管理人の主張です。特に来月10月からは2017年度最後の会計四半期(4Q)が始まりますから尚更です。
そんな訳で、今年2017年の9月はお買い得のチャンスを伺う時期だと考えます。ちょうど今なら、北朝鮮のミサイル問題が世間を騒がせていますね。何かの拍子でリスクオフの円高に振れるようだと、そこがトルコリラ円の仕込みのチャンスになると考えます。
2017年のトルコリラ長期トレンド
なぜ、こうも冒頭から買い煽りを続けているのかと言えば、トルコリラの長期トレンドに上昇転換のシグナルが出てきているからですね。基本となる対ドルレートに加え、日本ではメジャーな対円レートでもトルコリラは上昇トレンドの開始時期に入ったと考えます。
トルコリラ円のトレンド分析
チャートでトルコリラ円のトレンドを見ていきましょう。管理人が見ているトレンド指標は移動平均線です。5・12・26週の移動平均線を利用し、その並び順でトレンドを判断しています。いわゆるゴールデンクロス・デッドクロスというメジャーなテクニカル分析の方法です。
上記はトルコリラ円(TRY/JPY)の週足チャートです。画像はセントラル短資FXのProgressiveChartから。
トレンドはいかがなものか・・・と言いますと、実は今週でゴールデンクロスが成立してパーフェクトオーダーの並びが完成したのですね。厳密に言えば、パーフェクトオーダーというのは上昇トレンドが出た「結果」を示すシグナルであって、買いのシグナルではありません。ただ、上昇トレンドに入ったことだけは判断することができます。という訳で、ここからはトレンドは上昇転換したものだという前提で話を進めます(後述)。
トルコリラ円の買うべき価格帯
上昇転換、上昇トレンドという景気のいい単語を並べると買いたくなるのが人の性(さが)です。ただ、ちょっと待ってください。トルコリラのような金利通貨・スワップポジションは逆張りの買いが基本です。もっとも、前述の通りトルコリラは上昇トレンドに入ったと判断してますから、もう30円割れとかを待つ理由はありません。
そこで一時的な割安感を探す視点でチャートを眺めてみましょう。どうせ買うなら、小さな下落を買う=押し目買いのチャンスを待つべきです。以下は管理人が思いついた、トルコリラ押し目買いの方法論です。
管理人が押し目と判断する価格帯は上記チャートに書き込んだ通り。12週の移動平均線から26週の移動平均線で挟まれた範囲の価格帯です。スワップポイント狙いの建て玉を買うなら、ここら辺りが押し目でしょう。
理由は色々とあるのですが、簡単に言ってリスク対メリットのバランスが良いためです。メリットは安く買えることと、損切りが浅く済むことです。確率論的には勝率およそ6割というところでしょうか。当然、4割は負けるので損切りラインを決めておいてください。
スワップ派にお薦めのトルコリラ口座
最後にお薦めのFX会社をご紹介します。セントラル短資FXです。当ブログでは基本的に同社をスワップポイント口座に推薦しています。理由は安定感です。
トルコリラのような高金利通貨では、各社がスワップポイントの金額にしのぎを削っています。ただ、安定して高水準の金額を維持するFX会社はあまり多くありません。キャンペーン等で一時的に高額の設定がなされるも、キャンペーン終了と同時に減額されてしまうという実情もあります。長期保有のスワップポジションには、日々の金額や金利が変動しやすい口座は好ましくありません。
セントラル短資FXの良い所は、スワップポイントの実績・履歴を公表していることですね。安定的に高水準で推移していることが分かります。
セントラル短資FXは、必ずしもスワップポイントランキング1位とはならないものの、往々にして2位か3位に付けています。燻(いぶ)し銀の安定感と高水準のスワップポイントが魅力です。スワップポイントを狙ったトルコリラ保有にお薦めのFX口座です。
※本記事は現在・将来に渡る事実を約束するものでなく、また筆者の主観が多分に含まれています。FXの取引は自己責任です。ポジションの売買に当たっては、読者各位の自己判断が大前提にあることを理解ください。