今日のブログでは、トルコリラの10年チャートの作り方を解説しようと思います。
前回の記事「トルコリラ円を10年チャートで振り返る」を掲載したところ、読者の方からご質問を頂きました。「トルコリラ円の10年チャートはどこでみることができるのか?」というものです。
読者の方にはメールでお返ししましたが、折角ですのでブログのネタとしてご紹介しようと思います。
ブログの内容は、以下の通りです。
一般のチャートでは10年の履歴を見ることができない
上記のチャートは、筆者が普段使っているOANDA MetaTraderのトルコリラ円月足チャートです。
月足の長期とはいえ、過去のデータは2007年までしか表示されません。
それ以前のデータが記録されていないのです。
他にも色々探しはしたのですが、どうも10年のデータを公開しているサーバは見当たりませんでした。
そこで筆者は何をしたかというと、エクセルでチャートを作ることを考えたのです。
単純な話、チャートというのは以下の用意さえあれば自分で作ることができるからです。
- チャートに利用するデータ
- チャートを表示するツール
チャートを表示するツールとしては、MetaTrader4を始めとして色々とあります。
ただ、MT4のデータ挿入は操作が複雑で、一定以上のPCスキルを必要とします。
簡単な方法はMicroSoftのエクセルを使う方法です。
今回は、一番簡便な方法として、エクセルを使って10年チャートを作る方法をご紹介します。
トルコリラ円に限らず、他の通貨にも応用が利き、便利な方法です。
OANDA Japanからデータをダウンロードする
さて、10年チャートを作るのにまず必要となるのは、為替レートの10年間の記録です。
実は当HPでご紹介しているOANDA Japan(オアンダジャパン)が、この長期の為替レートのデータを公開しています。
ここでcsvファイル形式の為替レート履歴をダウンロードし、エクセルで加工する準備をします。
- 手順1:OANADA Japanからデータを入手する
-
下記のHPに行き、10年間の為替レートの記録を入手します。
https://www.oanda.com/lang/ja/currency/historical-rates/
以下の画像は、リンク先のページです。
データ履歴をダウンロードするまでの手順は、以下の通りです。
- 手元にある通貨をトルコリラ(TRY)に設定する。
- 必要な通貨を日本円(JPY)に設定する(これでTRY/JPNのデータができます)。
- 対象期間を直近10年間に設定する。
- ダウンロードボタンを押す。
この手順を踏むと、「data.csv」というファイルが手に入ります。
実はここまでの手順だけで、OANDA Japanのサイトでチャートを見ることができます。
以下の手順は、データを色々いじってみたい人のために記述します。
Excelでチャートを作る
ダウンロードした「data.csv」は、エクセルで開くことができるファイルです。
ダブルクリックすることで開くことができます。
- 手順2:Excelでデータを読み込む
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「data.csv」を開くと、以下の画面になるはずです。
文字化けしていますが、チャートを作る分には問題ありません。
デフォルトでは[A]の列が狭いので、広げてやります。
すると、為替レートの日付が現れます。
これで、為替レートのデータを準備することができました。
- 手順3:データからチャートを作る
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為替レートのデータをチャートにします。
ここからは、Excelの使い方を知っていれば楽チンです。
データを選択して、グラフを作成します。グラフで選択するのは、折れ線グラフです。
上図の手順でチャートが出来上がります。
上記の手順で、Excelを使ってチャートを作ることができます。
あとはグラフに色々と装飾を加えると、前回のコラムでご紹介したトルコリラの10年チャートが出来上がる訳です。
おわりに
以上のようにして、OANDA Japanからデータを拾ってチャートを作ることができます。
OANDA Japanが扱っているデータは、トルコリラに限りません。
南アフリカランド(ZAR)やブラジルレアル(BRL)、人民元(CNY)等、幅広いデータが揃っています。
当然、同じ手順で作ることができます。
10年のチャートで必要なのは、対局的な動向と重要な価格帯だけです。
それであれば、Excelのグラフで十分です。
MetaTrader4にデータを挿入する方法もありますが、それはまた別の機会にご紹介しましょう。
最後にひとつ。
最近、読者の方からの反響がポツポツあります。
別の読者の方からも、スワップポイントの安い・高い証券会社の情報も教えて頂きました。
現在調査中ですので、詳しく調べたらサイトにアップしようと思います。