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トルコ投資の肝は中銀の金融政策にあり

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先日のトルコショックから半月。トルコリラの値動きも落ち着き、為替市場は次の材料を探す局面となりました。トルコ投資を考える上での重要ポイントを解説していきたいと思います。

先日のトルコショックでは、トルコ企業のリラ売りに便乗したヘッジファンドが売り仕掛けを行いました。結果、トルコリラは暴落。多くのトルコリラ投資家が損失を出す事態となりました。

しかしながら、裏を返せば安値を拾うチャンスとも取れます。果たしてトルコリラに下値の余地はあるのでしょうか。注目のポイントと買いのタイミングを解説していきたいと思います。

トルコショックの背景と実態

最初にトルコ投資を語る上で外せないトルコショックについて解説しましょう。2018年8月に、トルコリラは大きな下落に見舞われる事態となりました。日本ではスワップポイントで人気のトルコリラですから、多くのトルコ投資家が損失を被る結果となりました。

理由はいくらかありますが、その一つにヘッジファンドのリラ売りがあります。

トルコショックでトルコリラ暴落

上記は、トルコリラ円の日足チャートです。ご覧の通り、トルコリラ円は一時15円台にまで落ち込む事態となりました。売りの理由は後日判明したところによると、ヘッジファンドの売り仕掛けが原因と言われています。トルコ企業のリラ売りに便乗し、ヘッジファンドが暴落を誘うディールを行ったというのです。

これは妥当な線でしょう。確かに好材料の少ないトルコリラではありましたが、ここまでの暴落を起こすような材料はありませんでした。強いて言えば、トルコの外交政策が暗礁に乗り上げ、米国との関係が悪化したという事情はあります。しかし、実態経済に急激に作用する材料ではなく、むしろ長期的に為替レートを蝕むタイプの材料です。飽くまでヘッジファンドの口実として扱われた節があり、やはり直接的な下落要因は売り仕掛けであったという見方が適切であると考えます。

トルコ投資~次の重要材料

前述の通り、トルコリラの暴落があった訳ですが、事態はまだ収束していません。特に、今回の暴落でリラの為替レートが大きく下がったことはトルコ経済にとって由々しき事態です。というのも、トルコ経済の大部分が輸入に頼っているためです。為替レートの下落は輸入コストを押し上げ、一般庶民の生活を圧迫します。連鎖的にインフレ率の増加に繋がるのです。

こうなると、必然的にトルコ中銀の動向に期待が集まります。インフレ率を引き下げるためには大規模な緊縮財政が必要です。具体的には、政策金利の引き上げです。これまでの記事でも紹介してきましたが、やはり政策金利を引き上げ、経済規模を縮小する以外にないでしょう。

トルコ投資の肝は中銀の政策金利引き上げに掛かっています。トルコではトルコではエルドアン大統領が利上げに猛反対していることは事実です。しかし、先のトルコショックで事態は最終局面を迎えました。今こそ中銀が独立性を担保し、根本的な経済政策を打つ時がきたと考えます。

この記事を書いている現時点で、既にインフレ率は17.9%上昇とかなりの高水準となっています。上り調子のインフレを抑え込むためには、それ以上の金利設定が必要です。現時点での政策金利は17.75%ですから、実に300bp程度の利上げが必要な訳です。

金融政策への期待に乗じて買うのが吉か

以上の通り、現時点でのトルコリラを取り巻く環境を解説してみました。ここからは話題を変えて、トルコ投資の買いアイデアを考えてみましょう。個人的にはリバウンド狙いのリラ買いが面白そうだと考えます。

トルコリラは現時点で売られすぎの状況にあります。こうした状況では、リバウンドが起こりやすくなっています。心情的には買いが苦しい場面ではありますが、そうした場面こそ買いのチャンスになることが多々あります。特に多くの人が損して手控えている時こそ、相場は買いの好機になります。

参考:トルコリラ円の暴落を利益に変える手法

目先の材料は、冒頭に書いたヘッジファンドの買い戻しでしょう。ヘッジファンドと言えでも、売ったものは買い戻す必要があります。特に支払い金利が大きいトルコリラですから、短期での買い戻しが求められます。これに便乗するのが一つの手です。

格言通りに事を進めるのであれば「FXは期待で買う」です。繰り返しになりますが、現在のトルコリラはトルコ中央銀行の政策動向に注目が集まっています。特に先月の政策発表では金利据え置きとなったものの、利上げを匂わせる発言を残しました。市場を取り巻く心情は、トルコ中銀への期待に傾いているものと思います。

ただし、あくまで短期のリバウンド狙いが吉でしょう。長期的には事実が出た後、新興国投資が人気を回復する必要があります。そのためには米国の景気がさらに加速し、投資資金が新興国まで溢れ出す必要があります。アメリカの利上げは緩やかですから、まだ経済が過熱するほどではありません。トルコ投資に資金が割り振られるには、もう少し米国の投資熱が上がる必要がありそうです。

参考:トルコリラのデノミネーション前後にあったこと

トルコ投資へのおすすめFX会社

最後にCMです。先日のトルコショックで注目を集めたトルコリラですが、日本で取引できるFX会社はかなり限られます。そんなFX会社の中で、管理人がおすすめするFX会社はセントラル短資FXです。

FXダイレクトプラス

理由はいくつもありますが、トルコショックに絡んで言えば取り扱い停止の可能性が少ないことが挙げられます。昔、トルコのデノミネーションがあった頃には、トルコリラの取引そのものが停止されるリスクがありました。現時点でも、その可能性は否定できません。しかし、セントラル短資FXはトルコリラを日本で最も長く扱ってきたFX会社です。トルコリラ扱い停止のリスクは少ないのではないでしょうか。

さらに、本サイトではセントラル短資FXとタイアップでレポートプレゼントキャンペーンを実施しています。先に書いた「期待での買い」についても、管理人がレポートの中で触れました。これは管理人が得意とする先出し投資法ですね。コツについても、いくらか触れています。

そんな訳で、トルコリラに興味のあるご新規様には、セントラル短資FXをおすすめしています。タイアップキャンペーンは期間限定です。お申し込みはお早めにどうぞ。

関連記事:セントラル短資FXをオススメする理由について

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