年度末を迎え、トルコリラには調整の流れが来ています。主な直近のイベントはトルコ地方選挙です。
今回の地方選挙では与党勝利のシナリオがコンセンサスとはなっています。ですが、やはり不安は残るもの。その心理を反映してか、ややリラ売り優位の流れに傾いています。
もっとも、3月31日の地方選挙を終えれば新年度。ファンドには新たな予算が付き、ファンドマネージャーも新任します。くすぶっていた調整局面を打ち破るには良いタイミングではないでしょうか。
今回はトルコ地方選挙の解説を交え、今後の見通しを立てていきたいと思います。
トルコ地方選挙のバラマキ懸念をクリア
まず、今回の地方選挙では懸念されていたポイントが一点あります。エルドアン政権によるバラマキ懸念です。国民の支持率向上のために緩和策を実施し、インフレが加速するかも知れないという憶測が市場に蔓延していたのです。
従来から、トルコにはインフレ懸念があり、中央銀行は引き締め策を続けてきました。しかし、金融引き締め策は経済の成長を鈍化させる諸刃の剣です。特に国民からの評判が悪く、政府への支持率を低下させる原因ともなり得ます。そこで現職与党はバラマキ策を実施し、国民の支持を集めるのではないか。そんな政治リスクが高まっていました。
もっとも、そんなリスク回避の動きも束の間の出来事となりました。この記事を書いている3月21日現在、トルコリラ円に大きな動きはありません。若干のリラ売りが入ったものの、選挙前のポジション調整の範囲を超える動きはありませんでした。
4月の新年度入りでどう動く?トルコリラの見通し
さて、前述のトルコ地方選挙も3月31日で投票を終えます。これを終えればトルコリラは上昇。管理人は楽観的な見通しを持っています。
一つの理由として、今回の地方選挙が与党の勝利に終わる公算が高いためです。市場のコンセンサスも同様です。大方の見通しとしては、与党の議席数は減るものの、過半数は確保するとのコンセンサスが形成されています。結果、投票が終われば安堵の買いが入るとの見方をしている訳です。
加えて、4月から新年度入りすることもポイントです。新年度と言えば、新規予算が付く季節です。新興国ファンドでも新たな予算が付き、買いの準備が整うことでしょう。ファンドマネージャーも新任の担当者が配属され、従来の投資方針が刷新されます。
この3ヵ月程、トルコリラはトレンドを形成することなく、揉み合いの局面を続けてきました。そんな中、次に動きがあれば一方向への動きが加速する。これがFXのセオリーです。次の動きがリラ買いであれば、買いのトレンドが形成されるものと考えます。
トルコリラは既に安値圏にある通貨です。次のトレンドが買いになるとすれば、ポジションを構築するタイミングはここになると考えます。
スワップポイント上昇でおすすめのFX会社
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※本記事の予想内容は管理人の憶測に基づくものとなっています。FXは自己責任です。投資の最終判断は読者の方ご自身で行ってください。