今回は外為市場の傾向と対策を解説したいと思います。
2018年も年末となりました。トルコリラのリバウンド相場も小休止。それもそのはず、市場参加者が少なくなっているのです。いわゆる「年末相場」の到来です。しかし、為替市場は年始早々動きだします。海外のクリスマス休暇が終わるためです。
例年の傾向としては、年末の値動きを継続する傾向にあります。そんな訳で、以下には年末年始の相場で何が起きるのか?という観点で、対策を練っていこうと思います。
年末相場の傾向と対策
まず最初に市場の需給動向から解説していきましょう。
海外のトレーダーは感謝祭が終わると徐々に市場から距離を置くと言われています。理由は「査定」の問題です。今年の査定が年内の成績で決まるため、成績の良いトレーダーから利益を確定して、市場から距離を置くというのです。その結果、年末に掛けて市場参加者は徐々に減少し、為替の需給が少なくなってきます。トレーダー達のクリスマス休暇入りです。
当然ながら、市場に残っているトレーダーもいます。成績の悪いトレーダーです。成績が悪いがゆえに、彼らは一発逆転を狙います。折しも市場は参加者の少ない状態。小さな売買でも、為替レートが大きく動きやすくなっています。そんな訳で、年末の市場は荒れる傾向にあります。
ポイントになるのは、年末の市場はトレンドを読みにくいということです。値動きは大きくても実際の売買は少ないためです。意図あるトレンドが形成されにくく、チャートには荒々しい痕跡だけが残る傾向にあります。理由は先に示した通り。市場参加者が少なく、小さな売買で大きく動いてしまう状況にあるためです。
結果として、年末の値動きはその後の予想をするには当てになりません。短期的な上昇トレンドにあっても楽観せず、また下落しても悲観しないようにしたいものです。ただ、中長期的な視点で見た場合、偶然付けた安値が買い場となることもあります。トルコリラの長期運用などで買い場を探しているようなら、チャートには目を光らせて年始を迎えましょう。
年始の為替市場は前年のトレンドが継続する
さて、年を跨げば新年がきます。この新年の値動きで気を付けたいのは、年明け早々に次のトレンドがやってくるという点です。理由はやはり市場参加者の増減です。年が明けると査定期間も終わり、なおかつクリスマス休暇を明けたトレーダー達が市場に戻ってくるのです。
海外は新年早々から仕事が始まります。トレーダー達も同様です。クリスマス休暇はおおよそ年末まで。年が明ければ、普通に仕事に戻ります。正月休暇という概念はありません。むしろ、査定期間明けでスタートダッシュを切ってきます。このため、新年は新しいトレンドが発生しやすい傾向にあります。
値動きのヒントはあります。前年のトレンドです。休み明けのファンドが年明け早々から方針変更をするはずもなく、とりあえずは前年の方針を継続しているのでしょう。「感謝祭までの値動きが買いなら、年明けも買い」と、中期的なトレンドは継続する傾向にあります。
例年、この傾向はヘッジファンドの決算期に入る1月中旬頃まで続きます。
トルコリラに買い場は来るか
さて、2018年のトルコリラ相場に話を移しましょう。トルコリラは感謝祭まで大きなリバウンドの上昇相場にありました。しかし、12月の現在はトレンドが休止し、レンジ相場にあります。まさに前述した通りの年末相場の様相を呈しています。
ここで取るべき戦略は、安値拾いの「待ち」でしょう。理由はここまで書いた通りで、年始からリバウンド相場が継続すると考えるためです。ちょっとトルコリラ円のチャートを見てみましょう。
トルコリラ円は現在、20.6円から21.4円のレンジ相場です。ただし、トレンドの発生は年始まで期待できません。むしろ、偶発的に安値を付ける可能性すらあります。であれば、その安値を拾う戦略が年始への布石として有効だと思います。20.6円のラインが目安です。
戦略のロジックをまとめてみましょう。以下の通りとなっています。
- トルコリラは感謝祭まで上昇トレンドにあった。
- 例年の傾向から、上記の上昇トレンドが年明け早々に再燃する可能性がある。
- ただし、年末の為替市場は動きが読めない。偶発的に安値を付ける可能性すらある。
- であれば、むしろ安値を拾って年始の値動きに備えたい。
トルコリラの口座開設は年内に
以上の通り、今回はトルコリラの値動きと絡めて、年末年始の為替市場について解説してみました。一般には休暇前のポジション構築は敬遠されがちです。いわゆる「休暇リスク」を嫌う傾向が投資家達にはあるためです。しかし、そこはあえて無視し、管理人なりの戦略を語ってみました。
注意点も追加でひとつ書いておきましょう。FX会社の年末年始休暇です。FX会社も正月休みがありますので、事務手続きもお休みとなります。これからトルコリラの売買を始めたい方は、年内に口座開設を済ませておくようにしましょう。
以下はセントラル短資FXの年末年始スケジュールです。
年始のトレンドは1月2日から始まる可能性もあります。口座開設や入金は年内に済ませておくようにしましょう。年始の値動きに慌てなくて済みます。
今回の記事作成に当たっては、セントラル短資FXのProgressiveChartを利用しました。セントラル短資FXはトルコリラのスワップポイントが安定していて、管理人おすすめのFX会社です。メキシコペソの取り扱いもありますよ。
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