3月7日夜に米雇用統計の結果が発表されました。
この指標を受けて、USD/TRYのチャートは上昇転換。
ここ数日の動きを打ち消す結果となりました。
本日のブログでは、この動きのおさらいと今後の見通しを立てていきたいと思います。
内容は以下の通りです。
今回は、一目均衡表を使います。
一目均衡表の読み方は割愛しますが、テクニカル分析の要所は抑えて読んで見てください。
米雇用統計直後トルコリラの動き
今回は、嗜好を変えて一目均衡表でトルコリラのチャートを見てみたいと思います。
以下のチャートは、一目均衡表で見た米雇用統計後の値動きです。
当日の発表直前まではリラ買いの動きが強く、下落トレンドの予兆さえありました。
しかし、指標の発表後、アメリカの景気が良いと分かると市場はその流れを全否定。
トレンドが変わった瞬間です。
ご覧のように、雇用統計の発表を受けてUSD/TRYのチャートは上昇に転じました。
トルコリラの相場は、1月のトルコ緊急利上げから方向性が分かりにくい展開となっていました。
2月はレンジ相場で明確な方向感がでない時期が続きました。
今回の米雇用統計という節目を過ぎ、そんなトレンドレスの状況が打破された感触があります。
次章では、日足チャートを使って指標の前後で何が起きたのかを踏み込んで解説しようと思います。
日足チャートでは三役逆転サインが消灯
下図は、一目均衡表を使ったUSD/TRYの日足チャートです。
なぜ一目均衡表を使ったかというと、指標直前までは重要なサインが出ていたからです。それは、三役逆転です。
- 三役逆転とは
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三役逆転とは、一目均衡表で示される下落サインです。
条件としては、一目均衡表で以下の状況が出た状態のことを指します。
- ローソク足が雲を下抜ける
- 転換線が基準線を下回る
- 遅行線がローソク足を下回る
指標発表前のUSD/TRYチャートには、この三役逆転のサインが出ており、下落トレンドが予想される展開でした。
リラ高期待が高まっていたのです。
米雇用統計という大イベントがなければ、リラ買いのポジションを持っていてもよい局面でした。
しかし、それは飽くまで米雇用統計が発表されるまでの話です。
冒頭で書いた通り、USD/TRYは米雇用統計の結果を受けてトレンド転換。
三役逆転のサインが消灯しました。
シグナルが騙しに終わった訳です。
結論として、雇用統計が終わってUSD/TRYは以下の結果となりました。
- 時間足チャートでは、下落トレンドから上昇トレンドに転換。
- 日足トレンドでは、三役逆転のサインが消灯。
三役逆転のサインが騙しに終わったことが、特にトレンドの転換を強く示しているように思います。
次章で見通しを語りたいと思います。
雇用統計を過ぎて後の見通し
ここまでの書いた内容から、今後のトルコリラ相場の見通しを立ててみましょう。
米雇用統計を受けてトルコリラの相場は、またリラ安トレンドが出てきそうな雰囲気が醸し出されています。
繰り返しになりますが、USD/TRYの時間足では上昇トレンドに変わり、日足チャートでも下落サインが消えました。
どちらもUSD/TRY買いのサインです。
結論として、テクニカル的にはUSD/TRYが再び上昇トレンド乗ると予想します。
リラ売りです。
筆者は、雇用統計の発表された後、USD/TRYのAskポジションを取りました。
スワップポイントの支払いがきついので、証券会社はヒロセ通商での取引です。
トルコリラは支払いスワップが高いので、売りトレンドに乗った取引では証券会社を選ばないと若干厳しく感じます。
スワップポイントの低いヒロセ通商か、スプレッドの狭いOANDA Japanを選ぶ方法が妥当だと思います。
トルコリラ関係のイベント初戦は、リラ売りの結果を残しました。
今後、3月17日にトルコ政策金利の発表、30日にトルコ地方選と続きますが、これらでサプライズがない限り、リラ売りのトレンドが続くと考えます。
※この記事の内容は、筆者個人の意見です。FXの取引は自己責任でお願いします。